2012年01月15日
サンバ用語集(5)/ サンバのジャンル−1
2012年1月14日(土)
サンバ用語集(1)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3691484.html)
サンバ用語集(2)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3691809.html)
サンバ用語集(3)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3690741.html)
サンバ用語集(4)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3693974.html)
【サンバ用語集(5)/ サンバのジャンル−1】・・・・・・・・・・・・・
【いろいろなサンバ】
*サンバ・エンヘード/Samba Enredo
*パルチ・ド・アルト/Partido Alto
*サンバ・シュラード/Samba Chulado
*サンバ・コヒード/Samba Corrido
*サンバ・ハイアード/Samba Raiado
*サンバ・カンサォン/Samba Cançāo
*サンバ・ブレーキ/Samba Breaque
*サンバ・バチード/Samba Batido
*サンバ・エザルタサォン/Samba Exaltaçāo
*サンバ・ジ・ホーダ/Samba de Roda
*ホーダ・ジ・サンバ/Roda de Samba
*サンバ・テヘイロ/Samba Terreiro
【他のジャンルとの融合のサンバ】
*サンバ・ショーロ/Samba Choro
*サンバ・ジャズ/Samba Jazz
*サンバ・ファンキ/Samba Funk
*サンバ・ハッピ/Samba Rap
*サンバ・ヘギ/Samba Reggae
*サンバ・ガフィエラ/Samba Gafiera
*サンバ・マシシ/Samba Maxixi
*サンバランソ/Sambalanço
*サンバラーダ/Sambalada
*サンバレイロ/Sambaleiro
●サンバ/Samba
カーニバルの宣伝効果で海外がイメージする
ブラジルを代表する音楽が「サンバ/Samba」である。
旋律はヨーロッパ全域からの影響。
そこから生まれたルンドゥ/Lund、モジーニャ/Modinhaなどの庶民の芸能から、
リズムやダンスはアフリカやポルトガルの影響を受けた
ヨーロッパ色の強いマシシ/Maxixiなど官能的なダンス音楽と
ジョンゴ/Jongoやカンドンブレ/Camdombré、
バトゥッキ/Batuqueなど特にアフリカ色の強い
激しいリズムとダンスの腰の動き、ヨーロッパの官能姓が融合。
さらにクラシック色の強い美しい旋律のショーロ/Choroで磨きがかかり、
これらすべての影響を受けた、世界でも希有な現在のサンバが誕生。
大きなカーニバルでのエスコーラ・ジ・サンバの構成は大きく分けてダンサー、
バテリア、歌、弦楽器、アレゴリアの5つのパートに分けられる。
主要都市でのサンボドロモではコンクール形式で審査員もいて、
卓越したサンバの仕上げを競いあう。
コンクールでのカーニバルでは、ルールに従ったサンバを演奏しなくてはいけない。
しかしサンボドロモ以外の多くの地域ではカーニバルは教会を中心とした
周辺の道路などを使って、町内会有志のチームが自由に行進する。
地元民のための地元のお祭りだ。
これからもサンバは様々な流行やジャンルを取り入れて進化し続ける。
(別枠でサンバの歴史は後述します)
リオのエスコーラ「Sāo Clemente」
●サンバ・エンヘード/Samba Enredo
カーニバルでのエスコーラのテーマ曲の総称。
カーニバルが終了したら、すぐ翌年のテーマ選び。
テーマが決定したらサンバ協会に申請を出してテーマを登録。
登録が完了したら、エンヘードの公募を行い。
サンプル審査のち、数曲が実際に週末に演奏し審査員と観客で採点。
お祭り騒ぎの最終選考で残った2曲が9月の末にどちらかが選ばれる。
曲が決定したら、いよいよ来年のカーニバルが本格スタート。
10月中でレコーディングやTV収録を終えて、
サンバの日の12月2日にCDお披露目や、サンボドロモで
エスペシャルからブロッコまで全てチームの旗と代表者が
そろい正式に翌年のカーニバルの宣言が行われる。
サンボドロモのイベントでは、アフリカに経緯を払って
アフォシェや、サンバの前のマルシャなど演奏。
過去から現在につなぐ音楽が同時進行である。
エンヘードは大変に手間をかけて仕上げる壮大な音楽だ。
*SAMBA ENREDO/ポ語(http://pt.wikipedia.org/wiki/Samba-enredo)
*エンヘード歌詞554曲(http://letras.terra.com.br/sambas/)
エンヘードのプシャドールの代表格がベイジャ・フロールの
「ネギーニョ・ダ・ベイジャ・フロール/Neguinho da Beija-flor」
年齢を感じさせないパワフルな声量、暑苦しくも引き込まれる存在感、
その素晴らしいタレント性はプシャドールの知名度をあげた功労者。
NEGUINHO DA BEIJA-FLOR
ポ語(http://www.neguinhodabeijaflor.com.br/bio.htm)
別格はマンゲイラの「ジャメロン/Jamelāo」。
彼はプシャドールと呼ばれるのを嫌っていて
「俺はプシャドールではなくカントールだ!」と強調して語る。
彼をプシャドールと呼んではいけない。
その柴らしい存在感と驚愕の声量と声質。
古いサンバの哀愁も多々酔わせ、力強い現在のサンバを
唄で伝え世界にサンバを広めた最大の功労者である。(1923ー2008没)
JAMELĀO ポ語(http://en.wikipedia.org/wiki/Jamelão)
サンバのサイト/ポ語(http://pt.wikipedia.org/wiki/Samba)
リオのサンバ協会(http://liesa.globo.com/)
リオのCidade de Samba (http://cidadedosambarj.globo.com/2009/por/abertura.html)
サンパウロのサンバ協会(http://www.ligasp.com.br/)
●パルチド・アルト/Partido Alto/
リオで生まれた芸能。アフリカ的な要素の強いウンビガーダを土台に
アンゴラ系バトゥッキやコンゴの影響も受けた
独特なリズムのシンコペーションスタイル。
ボイスを使ったソロやインスト演奏を「シュラ/Chula」と呼び、
「サンバ・ハイアード/Samba Raiado」
「シュラーハイアード/Chula-Raidado」と
呼ばれるようになり、楽器同士の掛け合いが白熱するサンバがパルチド・アウト。
何度も繰り返すことで疾走感を出す「サンバ・コヒード/Samba Corrido」も生まれた。
1900年にはより洗練された「アルト・ガダリット/Alto-gabarit」から
1940年リオのモーホで現在に近いパルチド・アルトに。
しかし、その後は廃れていたが1970年パゴージでのアレンジで再び脚光を浴びる。
ゼッカ・パゴジーニョ/Zeca Pagodinho、ドゥドゥ・ノブレ/Dudu Nobre 、
アリンド・クルス/Arlindo Cruz、ネイ・ロペス/Nei Lopesら有名パゴージ
アーティストがパルチド・アルトの録音を行っている。
独特なシンコペーションの繰り返しが特徴である。
ゼッカ・パゴジーニョ
ドゥドゥ・ノブレ
PARTIDO ALTO/ポ語(http://pt.wikipedia.org/wiki/Partido-alto)
●サンバ・シュラード/Samba Chulado/
バイーアで発達したサンバスタイル。別名「サンバ・ジ・ホーダ」。
パルチド・アルトに大きな影響を与える。
アンゴラ系バトゥッキやコンゴの影響も受けた
独特なリズムのシンコペーションスタイル。
ボイスを使ったソロやインスト演奏。歌が「シューラ!」とかけ声をかけたら
一人が輪の中に入りソロのダンスを行い、回りは手拍子でさらに盛り上げる。
●サンバ・コヒード/Samba Corrido/
バイーアで発達したサンバスタイル。
別名「サンバ・ジ・プリメイラ/Samba de Primeira」
パルチド・アルト、サンバ・ウルバノに大きな影響を与える。
映像(http://www.youtube.com/watch?v=bpir15nU5JI)
● サンバ・ジ・プリメイラ/Samba de Primeira/
「サンバ・コヒード/Samba Corrido」と同意語
●サンバ・ハイアード/Samba Raiado/
リオの黒人女性「チア・バイアーナ/Tia Baiana」によって
サンバ・ジ・ホーダから生まれた芸能。
激しい手拍子は参加者のテンションを上げ、
陶器のお皿の裏を金属のナイフなどを使ってリズムを刻んだ。
●サンバ・カンサォン/Samba Cançāo
1940年代に一世風靡。ゆったりとした演歌調で
しみじみと歌詞も泣かせるサンバ。
代表歌手は「ダルヴァ・ジ・オリベイラ/Dalva de Oliveira」
「ジャメロン/Jamelāo」
「マイーザ/Maysa」
「ドリヴァル・カイミ/Dorival Caymmi」
1954年に「ノラ・ネイ/Nora Ney」が大ヒット。
サンバ・カンサォンの流行で、その後ボッサノヴァが流行る土壌が出来上がっていく。
ノラ・ネイ。
*ダルヴァ・ジ・オリベイラ/Dalva de Oliveira 男性歌手/1917-1972
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Dalva_de_Oliveira)
*ジャメロン/Jamelāo サンバ男性歌手/1913-2008
(http://en.wikipedia.org/wiki/Jamelão)
*マイーザ/Maysa 女性歌手/1936-1977
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Maysa)
*ドリヴァル・カイミ/Dorival Caymmi 男性歌手・作曲家/1914-2008
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Dorival_Caymmi)
*ノラ・ネイ/Nora Ney 女性歌手
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Nora_Ney)
●サンバ・ジ・ブレーキ/Samba de Breque
メロディなしの打楽器同士の激しいかけあい。ラップ的な要素もある?
しかし登場は古い。1929年リオのシーニョ/Sinhoが作曲、
マリオ・ヘイス/Mário Reisの歌で"Cansei"を発表。
サンバ・ブレーキのシンコペーションを上手く取り入れた
ジェラルド・ペレイラ/Gerald Pereiraなど、
次々とアーティストが登場。
ルイス・バルボーザ/Luis Barbosaはさらにリズムを強調させた
サンバ・ブレーキで大ヒット。
モレイラ・ダ・シルヴァ/Moreira da Silvaの"Na Subida do Morro"も有名だ。
映像(http://www.youtube.com/watch?v=Q2hMLnGeDs8)
その他ジョルジ・ベイガ/Jorge Veiga、
シロ・モンテイロ/Ciro Monteiroなど有名アーティストが
サンバ・ブレーキを取り入れた録音をしている。
若い世代にも人気があったファンキーな
ベゼーハ・ダ・シルヴァ/Bezerra da Silvaが代表格であったが2005年に没。
モレイラ・ダ・シルヴァ(1902−2000)
シロ・モンテイロ(1913ー1973)
ベゼーハ・ダ・シルヴァ(1927ー2005)
【登場人物/詳細は作曲家。歌手の項/これからです】
*シーニョ/Sinho 作曲家/1888ー1930
(http://www.mpbnet.com.br/musicos/sinho/index.html)
*マリオ・ヘイス/Mário Reis 男性歌手/1907-1981
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Mário_Reis)
*ジェラルド・ペレイラ/Gerald Pereira サンビスタ・作曲家/1918-1955
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Geraldo_Pereira)
*ルイス・バルボーザ/Luis Barbosa 男性歌手・作曲家/1910ー1931
(http://cifrantiga2.blogspot.com/2006/10/lus-barbosa.html)
*モレイラ・ダ・シルヴァ/Moreira da Silva 男性歌手・作曲家/1902-2000
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Moreira_da_Silva)
*ジョルジ・ベイガ/Jorge Veiga 男性歌手
(http://cliquemusic.uol.com.br/artistas/ver/jorge-veiga)
*シロ・モンテイロ/Ciro Monteiro 男性歌手・作曲家/1913-1973
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Ciro_Monteiro)
*ベゼーハ・ダ・シルヴァ/Bezerra da Silva 男性歌手・作曲・バイオリン/1927-2005
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Ciro_Monteiro)
(続く)
サンバ用語集(1)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3691484.html)
サンバ用語集(2)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3691809.html)
サンバ用語集(3)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3690741.html)
サンバ用語集(4)→(http://wikipedisamba.ti-da.net/e3693974.html)
【サンバ用語集(5)/ サンバのジャンル−1】・・・・・・・・・・・・・
【いろいろなサンバ】
*サンバ・エンヘード/Samba Enredo
*パルチ・ド・アルト/Partido Alto
*サンバ・シュラード/Samba Chulado
*サンバ・コヒード/Samba Corrido
*サンバ・ハイアード/Samba Raiado
*サンバ・カンサォン/Samba Cançāo
*サンバ・ブレーキ/Samba Breaque
*サンバ・バチード/Samba Batido
*サンバ・エザルタサォン/Samba Exaltaçāo
*サンバ・ジ・ホーダ/Samba de Roda
*ホーダ・ジ・サンバ/Roda de Samba
*サンバ・テヘイロ/Samba Terreiro
【他のジャンルとの融合のサンバ】
*サンバ・ショーロ/Samba Choro
*サンバ・ジャズ/Samba Jazz
*サンバ・ファンキ/Samba Funk
*サンバ・ハッピ/Samba Rap
*サンバ・ヘギ/Samba Reggae
*サンバ・ガフィエラ/Samba Gafiera
*サンバ・マシシ/Samba Maxixi
*サンバランソ/Sambalanço
*サンバラーダ/Sambalada
*サンバレイロ/Sambaleiro
●サンバ/Samba
カーニバルの宣伝効果で海外がイメージする
ブラジルを代表する音楽が「サンバ/Samba」である。
旋律はヨーロッパ全域からの影響。
そこから生まれたルンドゥ/Lund、モジーニャ/Modinhaなどの庶民の芸能から、
リズムやダンスはアフリカやポルトガルの影響を受けた
ヨーロッパ色の強いマシシ/Maxixiなど官能的なダンス音楽と
ジョンゴ/Jongoやカンドンブレ/Camdombré、
バトゥッキ/Batuqueなど特にアフリカ色の強い
激しいリズムとダンスの腰の動き、ヨーロッパの官能姓が融合。
さらにクラシック色の強い美しい旋律のショーロ/Choroで磨きがかかり、
これらすべての影響を受けた、世界でも希有な現在のサンバが誕生。
大きなカーニバルでのエスコーラ・ジ・サンバの構成は大きく分けてダンサー、
バテリア、歌、弦楽器、アレゴリアの5つのパートに分けられる。
主要都市でのサンボドロモではコンクール形式で審査員もいて、
卓越したサンバの仕上げを競いあう。
コンクールでのカーニバルでは、ルールに従ったサンバを演奏しなくてはいけない。
しかしサンボドロモ以外の多くの地域ではカーニバルは教会を中心とした
周辺の道路などを使って、町内会有志のチームが自由に行進する。
地元民のための地元のお祭りだ。
これからもサンバは様々な流行やジャンルを取り入れて進化し続ける。
(別枠でサンバの歴史は後述します)
リオのエスコーラ「Sāo Clemente」
●サンバ・エンヘード/Samba Enredo
カーニバルでのエスコーラのテーマ曲の総称。
カーニバルが終了したら、すぐ翌年のテーマ選び。
テーマが決定したらサンバ協会に申請を出してテーマを登録。
登録が完了したら、エンヘードの公募を行い。
サンプル審査のち、数曲が実際に週末に演奏し審査員と観客で採点。
お祭り騒ぎの最終選考で残った2曲が9月の末にどちらかが選ばれる。
曲が決定したら、いよいよ来年のカーニバルが本格スタート。
10月中でレコーディングやTV収録を終えて、
サンバの日の12月2日にCDお披露目や、サンボドロモで
エスペシャルからブロッコまで全てチームの旗と代表者が
そろい正式に翌年のカーニバルの宣言が行われる。
サンボドロモのイベントでは、アフリカに経緯を払って
アフォシェや、サンバの前のマルシャなど演奏。
過去から現在につなぐ音楽が同時進行である。
エンヘードは大変に手間をかけて仕上げる壮大な音楽だ。
*SAMBA ENREDO/ポ語(http://pt.wikipedia.org/wiki/Samba-enredo)
*エンヘード歌詞554曲(http://letras.terra.com.br/sambas/)
エンヘードのプシャドールの代表格がベイジャ・フロールの
「ネギーニョ・ダ・ベイジャ・フロール/Neguinho da Beija-flor」
年齢を感じさせないパワフルな声量、暑苦しくも引き込まれる存在感、
その素晴らしいタレント性はプシャドールの知名度をあげた功労者。
NEGUINHO DA BEIJA-FLOR
ポ語(http://www.neguinhodabeijaflor.com.br/bio.htm)
別格はマンゲイラの「ジャメロン/Jamelāo」。
彼はプシャドールと呼ばれるのを嫌っていて
「俺はプシャドールではなくカントールだ!」と強調して語る。
彼をプシャドールと呼んではいけない。
その柴らしい存在感と驚愕の声量と声質。
古いサンバの哀愁も多々酔わせ、力強い現在のサンバを
唄で伝え世界にサンバを広めた最大の功労者である。(1923ー2008没)
JAMELĀO ポ語(http://en.wikipedia.org/wiki/Jamelão)
サンバのサイト/ポ語(http://pt.wikipedia.org/wiki/Samba)
リオのサンバ協会(http://liesa.globo.com/)
リオのCidade de Samba (http://cidadedosambarj.globo.com/2009/por/abertura.html)
サンパウロのサンバ協会(http://www.ligasp.com.br/)
●パルチド・アルト/Partido Alto/
リオで生まれた芸能。アフリカ的な要素の強いウンビガーダを土台に
アンゴラ系バトゥッキやコンゴの影響も受けた
独特なリズムのシンコペーションスタイル。
ボイスを使ったソロやインスト演奏を「シュラ/Chula」と呼び、
「サンバ・ハイアード/Samba Raiado」
「シュラーハイアード/Chula-Raidado」と
呼ばれるようになり、楽器同士の掛け合いが白熱するサンバがパルチド・アウト。
何度も繰り返すことで疾走感を出す「サンバ・コヒード/Samba Corrido」も生まれた。
1900年にはより洗練された「アルト・ガダリット/Alto-gabarit」から
1940年リオのモーホで現在に近いパルチド・アルトに。
しかし、その後は廃れていたが1970年パゴージでのアレンジで再び脚光を浴びる。
ゼッカ・パゴジーニョ/Zeca Pagodinho、ドゥドゥ・ノブレ/Dudu Nobre 、
アリンド・クルス/Arlindo Cruz、ネイ・ロペス/Nei Lopesら有名パゴージ
アーティストがパルチド・アルトの録音を行っている。
独特なシンコペーションの繰り返しが特徴である。
ゼッカ・パゴジーニョ
ドゥドゥ・ノブレ
PARTIDO ALTO/ポ語(http://pt.wikipedia.org/wiki/Partido-alto)
●サンバ・シュラード/Samba Chulado/
バイーアで発達したサンバスタイル。別名「サンバ・ジ・ホーダ」。
パルチド・アルトに大きな影響を与える。
アンゴラ系バトゥッキやコンゴの影響も受けた
独特なリズムのシンコペーションスタイル。
ボイスを使ったソロやインスト演奏。歌が「シューラ!」とかけ声をかけたら
一人が輪の中に入りソロのダンスを行い、回りは手拍子でさらに盛り上げる。
●サンバ・コヒード/Samba Corrido/
バイーアで発達したサンバスタイル。
別名「サンバ・ジ・プリメイラ/Samba de Primeira」
パルチド・アルト、サンバ・ウルバノに大きな影響を与える。
映像(http://www.youtube.com/watch?v=bpir15nU5JI)
● サンバ・ジ・プリメイラ/Samba de Primeira/
「サンバ・コヒード/Samba Corrido」と同意語
●サンバ・ハイアード/Samba Raiado/
リオの黒人女性「チア・バイアーナ/Tia Baiana」によって
サンバ・ジ・ホーダから生まれた芸能。
激しい手拍子は参加者のテンションを上げ、
陶器のお皿の裏を金属のナイフなどを使ってリズムを刻んだ。
●サンバ・カンサォン/Samba Cançāo
1940年代に一世風靡。ゆったりとした演歌調で
しみじみと歌詞も泣かせるサンバ。
代表歌手は「ダルヴァ・ジ・オリベイラ/Dalva de Oliveira」
「ジャメロン/Jamelāo」
「マイーザ/Maysa」
「ドリヴァル・カイミ/Dorival Caymmi」
1954年に「ノラ・ネイ/Nora Ney」が大ヒット。
サンバ・カンサォンの流行で、その後ボッサノヴァが流行る土壌が出来上がっていく。
ノラ・ネイ。
*ダルヴァ・ジ・オリベイラ/Dalva de Oliveira 男性歌手/1917-1972
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Dalva_de_Oliveira)
*ジャメロン/Jamelāo サンバ男性歌手/1913-2008
(http://en.wikipedia.org/wiki/Jamelão)
*マイーザ/Maysa 女性歌手/1936-1977
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Maysa)
*ドリヴァル・カイミ/Dorival Caymmi 男性歌手・作曲家/1914-2008
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Dorival_Caymmi)
*ノラ・ネイ/Nora Ney 女性歌手
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Nora_Ney)
●サンバ・ジ・ブレーキ/Samba de Breque
メロディなしの打楽器同士の激しいかけあい。ラップ的な要素もある?
しかし登場は古い。1929年リオのシーニョ/Sinhoが作曲、
マリオ・ヘイス/Mário Reisの歌で"Cansei"を発表。
サンバ・ブレーキのシンコペーションを上手く取り入れた
ジェラルド・ペレイラ/Gerald Pereiraなど、
次々とアーティストが登場。
ルイス・バルボーザ/Luis Barbosaはさらにリズムを強調させた
サンバ・ブレーキで大ヒット。
モレイラ・ダ・シルヴァ/Moreira da Silvaの"Na Subida do Morro"も有名だ。
映像(http://www.youtube.com/watch?v=Q2hMLnGeDs8)
その他ジョルジ・ベイガ/Jorge Veiga、
シロ・モンテイロ/Ciro Monteiroなど有名アーティストが
サンバ・ブレーキを取り入れた録音をしている。
若い世代にも人気があったファンキーな
ベゼーハ・ダ・シルヴァ/Bezerra da Silvaが代表格であったが2005年に没。
モレイラ・ダ・シルヴァ(1902−2000)
シロ・モンテイロ(1913ー1973)
ベゼーハ・ダ・シルヴァ(1927ー2005)
【登場人物/詳細は作曲家。歌手の項/これからです】
*シーニョ/Sinho 作曲家/1888ー1930
(http://www.mpbnet.com.br/musicos/sinho/index.html)
*マリオ・ヘイス/Mário Reis 男性歌手/1907-1981
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Mário_Reis)
*ジェラルド・ペレイラ/Gerald Pereira サンビスタ・作曲家/1918-1955
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Geraldo_Pereira)
*ルイス・バルボーザ/Luis Barbosa 男性歌手・作曲家/1910ー1931
(http://cifrantiga2.blogspot.com/2006/10/lus-barbosa.html)
*モレイラ・ダ・シルヴァ/Moreira da Silva 男性歌手・作曲家/1902-2000
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Moreira_da_Silva)
*ジョルジ・ベイガ/Jorge Veiga 男性歌手
(http://cliquemusic.uol.com.br/artistas/ver/jorge-veiga)
*シロ・モンテイロ/Ciro Monteiro 男性歌手・作曲家/1913-1973
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Ciro_Monteiro)
*ベゼーハ・ダ・シルヴァ/Bezerra da Silva 男性歌手・作曲・バイオリン/1927-2005
(http://pt.wikipedia.org/wiki/Ciro_Monteiro)
(続く)
Posted by BBB SAMBA OKINAWA at 00:26│Comments(0)
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