てぃーだブログ › DEEP BRASIL -  サンバ事典 › 2012年07月

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Posted by TI-DA at

2012年07月30日

サンパウロのサンバ/VAI-VAIの歩み(15)

翁長巳酉HP  http://www.deepbrabra.biz/

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*専門用語、歴史、リオ、サンパウロなどカテゴリーで分類。
気分で勝手気ままに書いているので、
初めての方はカテゴリーから選択してみるのも手です。
「専門用語辞典」「歴史」を最初から、ちまちまと用語を
チェックすることをオススメします。


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ご無沙汰してしまいました。
宮城県の被災地各所やブラフェス、来月のサンパウロからの
Aguia de Ouroのプレジデンチとジレの来日の準備、
他、秋の台湾の子供達の沖縄公演などのモロモロでUPが
おざなりとなってしまいすみません。
やっと少し一段落したのでボチボチ始めます。

2012年7月30日(月)

前回の サンパウロのサンバ/VAI-VAIの歩み(14)
http://wikipedisamba.ti-da.net/e3901021.html


イタリア人街ビシーガのRua Rocha,297。Vai-Vaiの発祥地。
サッカーの応援でもよく使われるフレーズ「行け行け!/Vai-Vai!」
サッカーチームのコリンチアンス応援団でのサンバ演奏から拡大。
しかし応援団のメンバーによるサンバの演奏のクオリティをあげたい
メンバーとの内紛から喧嘩の最中に「あっち行け!消えろ!/Vai-Vai!」と
連呼されたエンリカォン(その後ヘイモモ)やチノ、イラセマ、グァリバ、
ベネジット・サルジーニャ達はサンバチームを立ち上げたのだ。
ここからCordāo Esportivo Carnavaresco Vai-Vaiが誕生した。


1975年に創立45周年を迎えたVai-Vai
「Orgulho da Saracura/(Vai-Vaiは)サラクラの自慢だもんね」
と自画自賛しきっぱり宣言。


1978年、チラデンテス通りでのカーニバル。
闘牛士のアーラ。  


Posted by BBB SAMBA OKINAWA at 15:25Comments(0)サンパウロ

2012年07月07日

サンパウロのサンバ/VAI-VAIの歩み(14)

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2012年7月7日(土)

前回の サンパウロのサンバ/VAI-VAIの歩み(13)
http://wikipedisamba.ti-da.net/e3887311.html

 前回からの続き。名物ジレのフバーが射殺。新しいジレが
カーニバル前日にヤクで逮捕。チーム内の動揺は激しい。
そして再度ジレ選出。バテリア歴の長いバグレーがジレに。
カーニバル当日はフバーに敬意を払って、
バホーカの衣装全部に黒い小さな布が追加された。
バホーカが警察に狙い撃ちされ、チーム内ズタズタの噂は
もうとっくにあちらこちらのエスコーラに広がっていた。
しかしバイアーナの面々は毅然とした態度で望む。
参加する若い世代や子供達に「世の中ああいう人もいる。
ああいう事も起きる。自分の人生の選択は自分だ。どっちに
なるかは自分で覚悟しなさい。よく見なさい。
よく考えなさい。」と、カーニバルでいい演奏と演技だけ
を考えてまったく動じない。
警察と撃ち合い?ヤクで逮捕?「けっ!」ってなもんだ。
世の中もっと大事なことが沢山ある。あいつらにかまって
られるかよって態度である。内面はきっと心配事は沢山
あるだろうが、エスコーラの中では決して見せない。
長年エスコーラにいるおばちゃんは偉大だ。かっこいい。
          *
そうしてカーニバルは上位には全然無理だが、
まぁその年は下に落ちる事もなく無事終了。
そして数年後に、サンバ合宿でカミーザでお世話になった
時に、なんと10数年ぶりにバグレーに遭遇!
当時の懐かしい話とあの時に実情を聞き出す。
(あの頃はポ語はまったくできなかったが・・・)
あれから知っている人が何人も亡くなっていて脱力だ。
しかし後に家から近いVai-Vaiに移るわけだが、
そこでもなんだかんだと仲間が亡くなる・・・
ヤンチャなサンビスタは短命? 
映画のお話ではないが・・・けっこうリスキーな人生だ。
銃が裏ルートで100ドルで売ってるわ(当時)
偽身分証明書も100ドル(当時)
偽運転免許書なんか50ドル(当時)
しかし法律で定められた最低給料が当時130ドルなので
まぁそのレベルの収入の人達にとっては月収に近い金額。
インフレのひどい時期で、月に2回値段が全取っ替え。
数ヶ月に一度お札がデノミ。
お金も政府も治安もまったく信用できない。
信用できるのは家族とサッカーと音楽だけだ。
そういう時代のエスコーラは今とは雰囲気が全然違う。
昔は良かった的な話を書くつもりはないので終わります。

(Vai-Vaiから寄り道話、ここで終了〜パー




  


Posted by BBB SAMBA OKINAWA at 11:27Comments(0)サンパウロ

2012年07月06日

サンパウロのサンバ/VAI-VAIの歩み(13)

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2012年7月6日(金)

前回の サンパウロのサンバ/VAI-VAIの歩み(12)
http://wikipedisamba.ti-da.net/e3893270.html

Vai-Vai とは直接関係話が続いてしまってます・・・が、
結局、初めてヘピを買いに行き、初めてコンポへ。
そして地下鉄のサウージ駅を下車し、ひたすら下に下りて
高架下のちょっと怖い地域に向かうわけです。
しかし、ヘピをむき出しに持って歩くと「ああ〜この人は
バホーカの練習に行く人ね」「車を持ってない日本人?」とか
そう思われるので、回りも油断してくれるので安全。
約2ヶ月練習に通う間に、クァドラのすぐ外で何と2回も銃撃戦。
回りが一切にふせるか速攻で逃げる。
「?」と立っているのは私だけ。無知って本当に危険だ。
花火のようなチャライ音。それが発砲音だった。
何度か聞き慣れてきたら、その残響音の違いで何となくわかる。
後にVai-Vaiではバテリアの中で発砲される大事件が起きる(後述)
当時のエスコーラはやはり問題ありだ。
             *
この年のサンパウロのカーニバルは最後の路上でのカーニバル。
来年から新設されたサンボドロモで行うが、この年は
チラデンテス通りで最後。その最後に参加出来たのは嬉しい。
 そうこうして、いよいよ来週から本番となった時に、なんと
名物ジレのフバーが、銀行強盗の末、警察と打ち合いになり
逃走中に全員が射殺されていまったのだ。その中にカミーザの
メンバーもいたという。まったく困ったもんである・・・。
エスコーラは騒然とした。あのフバーのジレの実力は凄い。
その変わりはいるのか? 急遽サブジレがジレに昇格。
フバーは一般社会では犯罪者で悪いやつだ。
しかしエスコーラの中ではキレやすい面もあるが、メンバーに
信頼も絶大で、子供や年寄りには本当に本当に優しい男なのだ。
バテリアが好きなら、サンバが好きなら、国籍、人種、性別、
年齢、その他一切俺は差別しない。反対はさせない。
どんな人間も全員歓迎だ。文句あるか!というのがフバー。
彼のその主旨で、日本移民80周年では日系社会からは
最初は参加を拒否された中、参加したい沖縄県人会のメンバーを
エスコーラの反対を押し切って向かい入れたのもフバーだ。
私もフバーのおかげでバテリアに入れたのだ。
そのフバーが死んでしまった。
そして初めてサンビスタのお葬式に参加。スルドだけが教会に並ぶ。
様々なエスコーラからも凄い数の人間が参列。
スルドの一つ打ちだけでフバーを送った。
フバーは犯罪者で悪いやつだけど、死んで悲しむ人がこんなに沢山いる。
フバーは人生の選択を間違ったが、少なくとも孤独ではなかった。
もしかしてこれはこれで幸せだったのだろうか?
              *
私はフバーのお葬式以降、衣装作りとかお手伝いしたいし、
少しでのエスコーラのおばちゃんやスタッフと友達になりたいので
言葉は全然できないけど毎日クァドラに通っていた。
そして大ニュース。新しいジレがカーニバル前日にヤクで逮捕された。
ええええええええええ〜? どうなるだ?今年のカーニバルは?
もうチーム内はぐっちゃんちゃんである・・・。

(すみません。まだ続く・・次で最後です)






  


Posted by BBB SAMBA OKINAWA at 10:51Comments(0)サンパウロ