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気分で勝手気ままに書いているので、
初めての方はカテゴリーから選択してみるのも手です。
「専門用語辞典」「歴史」を最初から、ちまちまと用語を
チェックすることをオススメします。

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2012年４月21日（土）

前回の　サンバの歴史−２６／Heitor dos Prazeres（6）
（http://wikipedisamba.ti-da.net/e3811978.html）

リオのカーニバルですでにカルナヴァレスコのグループの一つとして
当時斬新なデザインのアレゴリアなどを制作していた
Club dos Democráticosの系列であったClub de Regatas Botafogo
に集まっていた若者が1917年に立ち上げた。
ビールをガブ飲みして、みんなで騒げる自分達のチームが欲しかったのだ。
その時のメンバーがFrancisco Brício Filho, o “Chico Brício”,
Eugenio Ferreira, João Torres、Oliveira Roxo・・・
この時代はまだBola Pretaという名称ではなかった。
後のBola PretaのChicoはこの当時からのメンバーである。

1900年初頭にマランドロやカポエイラが大流行の兆し。
そんな時に事故で死亡者が出たことから、カーニバルでの路上
での治安悪化を理由に1902年にCordāoが禁止となってしまう。
　路上のカーニバルは低所得者の市民の年に１度の最大な娯楽。
上流階級のサロンのカーニバルではなく、路上でのパレードは
共同体の結びつきを強くし、普段の抑圧された不満を爆発
できる場でもあった。女性も対等に参加できるこの流れを
禁止させるわけにはいかない。

そのために立ち上がったのが創始者がChico Brito氏だ。
政府のパレード禁止令に反対するプロテストのデモとして、
1918年12月31日にChicoが「Cordāo Bola Preta」を立ち上げた。
場所はRua da Glória nº 88。Avenida Rio Brancoをパレード。
カーニバルのBlocoの古いチーム組織名を昔はCordāoと呼んでいた、
さてBola Pretaは実に大胆で巧妙な方法で
禁止されていたCordāoでのパレードを続行するのである。
何せチーム名が「黒玉」である。クロタマ。
黒いボールをシンボルにピエロの格好や、思い思いの衣装で
チームを盛り上げた。これをデモとしたのである。
困難を乗り越える音楽とユーモアの力だ。


通りを歩くチーム。この当時はまだ人も少ない。


1933年。劇場での公演

リオ市内のCidade Sāo Sebastiāoの大通りで、
黒い玉の模様のアホな格好の人々による
「Cordāo禁止令の解除」を訴える行進なのである。
デモは市民の権利であり禁止はできないからである。
警察もこれでは取り締まりができない。
ユーモア溢れる行動する反骨の人である。
本人は「禁止令に対してのメッセージというより、
どうにかして、上手く騙してパレードやっちゃおう！」
って程度の発想からスタートしたようである。
しかし、これは市民から絶大な支持を得て
大きなうねりとなってじょじょにチームは成長する。


人数がどんどん増加。

　
創立50周年のパーティーでのChico。

Chicoはチームの参加者は絶対の非暴力と警察との
衝突を大原則で禁止。権力側を挑発するような
歌詞も禁止。原則アルコールも禁止で水だけだそうである。
管楽器と打楽器のチームとして成長。
チームのテーマ曲「Segunda Chupeta」は今でも
カリオカのカーニバルの懐メロナンバーワン。
カーニバル期間のSábado Gordo（豊満な土曜日)の
昼間に行われる。


1941年、Bola Pretaの王様と女王様。


Bola Pretaのポルタでありダンサー。
このタイプの旗は「Estandarte／エスタンダルテ／軍旗」と呼びます。