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気分で勝手気ままに書いているので、
初めての方はカテゴリーから選択してみるのも手です。
「専門用語辞典」「歴史」を最初から、ちまちまと用語を
チェックすることをオススメします。

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2012年6月30日（土）

前回の　サンパウロのサンバ／VAI-VAIの歩み（１１）
（http://wikipedisamba.ti-da.net/e3869410.html）

前回からVai-Vaiに縁の深いBarroca Zona Sulというエスコーラ
が初めて日系をテーマにしたカーニバルのすったもんだの続き。

どうしてもアーラで参加したい沖縄のおばぁ達は
ついに行動に出たのだ。それは孫の運転でおばぁ達団体が
月に２回ほどクァドラに集合したのだ。
どうやらバイアーナのおばちゃん達とも意気投合したらしい。
そして絶対にクァドラに入りたくないサンバチームが怖い孫は
車に乗ったまま、エスコーラの外で待っていたという。
そちらがかなり危険なのに．．．．。
そうして、おばぁ達以外、サンバチームを敬遠していた
日系の子達などもクァドラへの練習の参加者が序所に増加。
敬遠していた理由は、一世と比較して中産階級となった
日系家族のサンバチームや黒人に対する根深い偏見と、
事実黒人の少年達による強盗の被害からの過大解釈と妄想だ。
フバーも本業は強盗・・・なんだが、チームの中では優秀な
ジレでチームの統率者である。ちゃんと学校に通えたら
優秀な人材であることは間違いない頭の良いおっさんなのである。
　そうしてアーラの練習、衣装作りも進み本番。
沖縄県人会から400名の参加。日本語で「バホーカ」と書かれた
大量ののぼり。初めての日本人によるカーニバルの参加。
当時のチラデンテス通りでのカーニバルの観客席は
オールスタンディングで日本人の参加を迎えたという。
そして上位に入賞。翌週のチャンピオンパレードでは
観客席から「のぼりちょーだい」「衣装ちょーだい」の連呼。
沖縄県人会のメンバーは惜しげもなく、会場でのぼりや衣装を
ポンポン会場に投げてプレゼントしたという。
会場はさらに熱狂！翌年は日本がテーマではなかったのだが
会場にそののぼりを持ってきているファンも多数いたという。
　それから数年後、９０年に私がウイリアム木村氏の紹介で
このエスコーラでバテリアで参加のお願いに、ジレのフバーに
挨拶に行った。そこは今年の衣装が所狭しにズラっと並ぶ
質素だが豪華な部屋だ。フバーは白熱喧嘩寸前の幹部会議の
真っ最中だったのだ。そこにフバーの旧友のアル中が乱入。
「おおいフバー。100円くれよ・・100円」
フバーが冷静に「あああ後でな」と答えた。
しかしアル中は空気が読めない。「100円くれよぉおお。100円」
と会議の間に入ってしまったのだ。これは非常にマズイ・・・
フバーはキレた。何と近くにあった新聞紙に火をつけて、
アル中にぼんぼん投げたのだ。アル中は「熱いよぉ〜」とか
言ってるが、上着の裾に引火している・・・回りの展示してある
衣装に燃え移ったらどうするんだ！ばかもの！
幹部も大パニック。「フバー危ない！止めろ！」
「（アル中に）お前が早く外に出ろ！Sai Fora!」
もう衣装部屋兼会議室は煙と怒号でぐっちゃんちゃん・・・
わあああああああああああ〜と一旦全員が退出し消火。
アル中は外でボコられまくり？かと思えば、あれ？
もういない・・さっさと消えていた・・・どこへ行ったんだ？
数秒間で消えているではないか？　
すると煙の部屋から出てきたではないか。
凄い生命力というか、まったくトボけた野郎だ。
その中で、私はどのタイミングでフバーにバテリアの話を
したらいいんだよ・・・あうう。とりあえず皆さんご無事で
という雰囲気になり、窓を開けて中の様子をチェック。
別に何ともなかったことがわかった。そこでフバーに
バテリア参加の直談判。「よし！では早速日曜日にテストだ！」と。
てててててすと？　わしはビビった・・
何故ならフバーの目は血走ってマジだったのだ。
外国人だろうが（一応）女性だろうがヤツには一切関係ない。
重要なのは叩けるか？叩けないかだけだ。
あっヘピ持ってきてない・・・

（つづき）