2012年01月11日
サンバ用語集(1)/エスコーラの組織構成
2012年1月11日(水)
自分のこと書くのも面倒臭くなったので寄り道します。
あの続きはそのうちまた書きます。
さてこれから掲載する記事には、専門用語が沢山出ます。
そのため、まず最初は専門用語の紹介を行います。
ここでの日本語表記は翁長の勝手な独断です。
リオをヒオと言いたい人は、頭の中で変換して読んで下さい。
できるだけABC順に並べたいと思いつつ、
並びがムチャムチャになる可能性も大きいのでご了承下さい。
また常に追加でいろいろ書き加えたりしますので、
時々再度チェックして下さいね。
【サンバ用語集(1)/エスコーラの組織構成】・・・・・・・・・・・・
●Ala /アーラ
カーニバルでの行進の時のチーム内の群舞のひとかたまり。
その年のエンヘードのテーマにそって、色とりどりの様々な衣装が登場。
衣装代はピンキリ。参加者の多くはシェッキ(小切手)で数回に分けてお支払い。
各チーム25〜50前後のアーラで構成。
〈ファンダジア/Fantasiaの項も参照〉
*2000年のリオで、平均30〜35のALA数の中で
Grande RioのAlaの数はダントツの49種類でした。
*チャンピオンパレードが終了したらALAの衣装のほとんどは
会場の出口で廃棄。お持ち帰り自由です。
〈エスコーラで定番のアーラ〉
*アーラ・エスペシフィカ/Ala Especifica
*アーラ・ダス・クリアンサス/Ala das Crianças
*アーラ・ダス・バイアーナス/Ala das Baianas
*アーラ・ダス・パッシスタス/Ala das Passistas
*アーラ・ジ・コミュニダージ/Ala de Comunidade
*アーラ・ダス・コンポジトーレス/Ala das Compositores

●アーラ エスペシフィカ/Ala Especifica
特別豪華なスペシャルのアーラ。価格も高い。

SPのモシダージのスペシャル衣装
●アーラ・ダス・クリアンサス Ala das Crianças
8歳以上の子供のアーラ。
エスコーラの未来を担う重要なメンバーなので参加費は無料。
ほぼ親もバリバリのサンビスタ。
カーニバルが夜から深夜のため、未成年の子供の参加は
保護者が承認した参加許可書の所持が義務づけられている。

● アーラ・ダス・バイアーナス/ Ala das Baianas
熟年女性の元気なおばちゃんの集団。
奴隷時代の女性のロングドレスをイメージ。
黒人女性の存在と力に尊敬を込めている。
スカートの部分がかなり円錐状に膨らむ豪華絢爛な衣装。
チームでバイアーナが70名以下の場合は減点。男性は禁止。
*カーニバルでは採点のポイント

独立前のブラジル。奴隷全盛期の黒人女性の衣装。

カンドンブレのマンイ・ジ・サントの衣装。

カーニバルで回転するバイアーナ達。
●アーラ・ダス・パシスタス/Ala das Passistas
将来ピンで踊るパシスタ予備軍。
20代前後のダンスが大好きなイケてる姉ちゃんぞろい。
ここから熾烈な戦いで、ワンランク上のパシスタやハイーニャの座を争う・・・
●アーラ・ジ・コニュニダージ/Ala de Comunidade
普段からエスコーラに貢献している地元民向けの格安のアーラ。
別の名前をつけている場合もあります。
●アーラ・ダス・コンポジトーレス/Ala das Compositores
エンヘードの作詞、作曲、編曲に関わったミュージシャンや
スタッフ関係者アーラ。列の順番は後尾。
●ハイーニャ・ダ・バテリア/Rainha da Bateria
パシスタの頂点。チームで1人しか選ばれない。ダンスのレベルより知名度?
放映では確実に注目される位置なので、テレビの女優さんやモデルが多い。
とにかくかなり美人で、バッチリ踊れる人じゃないとダメ。
お尻と胸と脂肪吸引など身体の整形率も高い。

グランジ・リオのハイーニャ・ダ・バテリア
●ミス・シンパチア/Miss Simpatia
親しみやすい愛されキャラの若手新人パシスタ。
写真うつりの良さと笑顔と太ももが決めて。
シンパチアはチーム内から選ばれる傾向が強い。
●マドリーニャ/Madrinha
エスコーラの母的存在のパシスタ。
露出系のタンガではなく、落ち着いたドレスなど着用。
●アルモニア/Harmonia
カーニバルに出場しているエスコーラのエンヘードが、テーマにそったハーモニーか、
歌や歌詞も含めて、全体のバランスを考える部署。*カーニバルでは採点のポイント。
カーニバルの最中は、アーラやアレゴリアの横にそって歩いて盛り上げる役。
「歌え〜!」「さっさと歩け〜!」「ちゃんと並べ!」と全体の構成のまとめ役。
チームのタイムキーパーも行っており、邪魔なカメラマンを追っ払ったりもする。
〈カーニバルの採点基準も参照〉
●アレゴリア/Alegoria
カーニバルに欠かせないド派手な山車。各チーム大小6〜8台が出ます。
この数より少なかっり、多かったりしたら減点対象。
手押しがルールなので、各20〜30人が後ろで押しています。
発電機など積んで、コンピューター制御のレーザー光線や紙ふぶき、動く仕掛けも。
かかる経費は1台につき3万ドルから20万ドル以上超えも。
*カーニバルでは採点のポイント。
〈バハカォン/BARRACĀOの項、カーニバルの採点基準の項も参照〉

●カーホ/Carro
アレゴリアと同じ意味。
●アブレ・アーラ/Abre-Alas
コミソンの後に先頭に出て来るアレゴリア。
チーム名やチームのシンボルを一番豪華に見せる。
話題性も高く、資金をかけて総力を結集させている。
●エスコーラ/Escola
直訳では一般的な教育施設の学校の意味。
しかし、サンバチームはいわゆる通常の学校教育施設としての「学校組織」ではなく
「サンバ共同体」のようなもの。 そもそもは町内の隣人が集まった町内会チームで、
サッカーの応援団をきっかけにチームを結成する場合も多く、後、だんだん巨大化し、
カーニバルのチームとして発展していきました。
*エスコーラの正式名称の頭についている文字の意味
*Grêmio/グレミオ = 団体、クラブ
*Recreativo/ヘクレアチーボ = 娯楽、気晴らし
*Cultural /クルトゥラウ = 文化
*Escola/エスコーラ = 学校
*Samba/サンバ = サンバ
*Social/ソシアウ = 社会の、社交的な
*Sociedade/ソシエダージ = 社会、団体、群、協会、会社
*Associaçāo/アソシアサォン = 協会、組合、連合
*G.R.E.S = Grêmio Recreativo Escola Samba
*G.R.C.S = Grêmio Recreativo Cultural Social
*G.R.C.E.S = Grêmio Recreativo Cultural Escola Samba
*G.R.S.C.E.S = Grêmio Recreativo Social Cultural Escola Samba
*G.R.C.S.E.S = Grêmio Recreativo Cultural Social Escola Samba
*A.C.S.E.S = Associaçāo Cultural Social Escola Samba
*S.C = Sociedade Cultural
*S.E.S = Sociedade Escola Samba
●ブティッキ /Botique
クァドラの一角にある、エスコーラ関連のグッズを販売している店。
Tシャツ、シャツ、ジャンパー、ジャージ、コップ、シール、CD、DVDなど。
チームによってはワンピースやバッグ、時計などもある。
マンゲイラのブティッキは有名。商品もかなり充実している。
*Tシャツ =カミゼッタ/ Camiseta
*シャツ = カミーザ/Camisa
*ジャージ = モレトン/Moleton
*ジャンパー =
*ワンピース =
*キャミソール =
*靴下 = メイア/Meia
*大きい = グランジ/Grande
*小さい = ペケーノ/Pequeno
*コップ = コッポ/Copo
*ビールジョッキ = カネカォン/CanecāO
*シール =
*ポシェット =
*時計 = ヘロジオ/Relógio
*雑誌 = ヘビスタ/Revista、書籍 = リブロ/Livro
*CD、DVD =セーデー,デーブィデー
【売店でのちょっとした会話】
*他のはありませんか?= Nāo tenho outras?
*他の色はありませんか?= Nāo tenho outra cor?
*これ(あれ)を見せて下さい。= Deixe ver esse(ali)
*試着してもいいですか?= Posso prova?
*お釣りをまだ受け取っていません。= Ainda nāo trocado
*ここが汚れています。= Aqui tá sujo
*交換して下さい。= Porfavor troca.
*最高に気にいりました!= Gostei muito
*もう一つありませんか?= Tenho mais uma?
*かなり買わない限り、エスコーラはほとんど割引しませんので
数個買っただけで値引きしないように。この売り上げが活動資金。
●エヴォルソン/Evolçāo
カーニバルに出場しているエスコーラが、
エンヘードにそって盛り上がっているかどうか。
参加者が唄を歌っているか?笑顔か?
ダンスの飛び跳ね具合などパートチェック。
カーニバルの採点のポイント。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉
●デスタッカ、デスタッキ/Destaca、Destaque
注目される位置。
アレゴリアの上にいる豪華絢爛な衣装の人。
本番当日はクレーンをつかってカゴでつり上げる。

*アレグリア/Alegria = 楽しむ、歓喜
* クリマ /Clima = 場面、シーン
*プーロ/ Puro = 飛びはねること。
*ピポカ/Pipoca (隠語)
= ポップコーンがはじけるような群衆の盛り上がり。
* ヴィーラ/Vira =ぐるぐる回る
*コレオグラフィア/Copeografia = 振り付け
*踊れないヤツ = ペ・ドゥーロ/Pé Dulo
*足の動きがびっこ = マンカール/Mancar
*ノリが悪いヤツ = カラ・ドゥーロ/Cara Dulo
*ビョーキっぽいヤツ = Cカラ・ドエンサ/ara Doença
*ボ〜っとしている人 =フォイ・ビアジャンド/ Foi Viajando
(ちょっと精神だけが旅行しちゃった)
*薬物でイッちゃったヤツ = カラ・ビアジャンド/Cara Viajando
(精神がもう遠い所に旅行しちゃってる)
*間抜けなヤツ = カラ・ブーホ/Cara Burro
*最悪にヤなヤツ=カラ・ブンダ(ケツみたいな顔)/Cara Bunda
●エンサイオ/Ensaio
練習。クァドラで主に週末の夜に始まります。
間際になると週に3〜4回は行っています。
リオは土曜日。サンパウロは日曜日。
数百円の入場料を払う。チームの活動経費。
バテリアやバイアーナ、アーラ・ダス・クリアンサス(子供)は無料。
観覧に便利や特別席(Camarote)を追加料金で用意してもらうことも可能。
写真や映像も撮り放題。椅子も確保できて楽。
【告知】
●Ensaio Tecnico /エンサイオ・テクニコ=サンボドロモで実地練習
●Ensaio Geral/エンサイオ・ジェラル=クァドラでの全体練習
●Ensaio Cada Parte/エンサイオ・カダ・パルチ= 各パート練習
●Ensaio Na Rua /エンサイオ・ナ・フア=路上で歩きながらの練習
【感想】
●Ensaio Pesado /エサイオ・ペザード = きつい練習
●Ensaio Pesadāo /エンサイオ・ペザダォン= さらにきつい練習
●Ensaio Pesado de Mais /エンサイオ・ペザダォン・ジ・マイス
=あり得ないぐらいの滅茶滅茶厳しい練習
●Ensaio Bravo /エンサイオ・ブラーボ= 真剣勝負な練習
●Ensaio Pobre/エンサイオ・ポブレ = 人数が少なかった最低な練習
●Ensaio Fraco /エンサイオ・フラッコ= 盛り上がりに欠けた練習
●Ensaio Nāo Valor /エンサイオ・ナォン・バーレ
=(怒られて?)面白くなかった練習
●クァドラ/Quadra
サンバチーム、エスコーラの本拠地。
事務所、練習場所、バテリアやPA置き場、ステージ、
作業場、トイレ、台所、バールなどが併設されている。
高架下、倉庫、工場、駐車場などを使用したり広大な敷地に新設。
チームの巨大化に伴い騒音問題も深刻で、新規の住民と騒音裁判を抱え
引っ越しをするチームも。交通の不便な場所が多い。
市に公式に登録されたら固定資産税は免除される。
そのため金持ちの免税手段で使用されるが、利用価値はお互い様なので良い。
基礎工事のさいに、チームのオリシャの供物が敷地のどこかに
埋められている場合もある。どのオリシャかは色で表わしている。
*赤 = Xango =稲妻、戦争と太鼓のコントロール、男性美
Yansā = 風、戦う女性、女性美、官能的
*青 = Ogum = 戦い、軍神、戦略、秩序
*白 =Oxalá = 全知全能、偉大さ、リーダー、幸福
●コミッソン・ジ・フレンチ/Comissāo de Frente
チームの一番先頭に登場。
チームを優雅に会場全体に紹介する役目。
最近は豪華な衣装に独特な振り付けやパフォーマンス度が急激にアップ。
「おお〜!」と言わせる注目度が大変に高い一大スペクタル。
背の高いスポーツ選手や、サーカスなどの芸人を起用し
プロの振り付け師が指導する。たいていは別の場所で練習している。
*カーニバルの採点のポイントともなっています。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉

*振り付け = コレオグラフィア/Coreografia
*パフォーマンス = 演目/Perfomance
*エスペタクル = 光景、景色、見せ物/Espetáclo
*ブリンカデイラ = 遊び、冗談、おふざけ/Brincadeira
*アクロバット = 超人技/Acrobarico
*サーカス = Circo
●コンジュント/Conjunto
エヴォルソンがパートチェックなので、
これはエスコーラのエンヘードにそった全体のバランス。
パート別でエヴォルソンが良くても、テーマ全体から見て、唄の内容から見て
合っているかどうかをチェック。だた元気なだけでもダメなのである。
*カーニバルの採点のポイント。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉
●コンポネンチス/Componentes
カーニバルに出場するチームの参加人数総数。
1チームでだいたい2千5百人から4千5百人が出場。2千人以下減点となる。
200名以下のバテリア、70名以下のバイアーナも減点。
最近はテレビの録画で画面を停止させて、いちいち数をちゃんと数えている。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉
●コンポジトーレス/Compositores
エンヘードに関する作曲家のグループやミュージシャンやスタッフ。
主にメロディと唄の部分を担当している。
*作曲 =Compoi Musica /コンポイ・ムジカ
*旋律 =Melodia/メロディア
*歌 = CANTA /カンタ
*男性歌手= Cantor/span>/カントール
*女性歌手=Cantora/カントーラ
*サンバ歌手(!)= Puxador/プシャドール
Puxaが引っ張るの意味。チームを歌で引っ張ること。
*サンバ歌手(2)= Interprete/インタープレッチ
*バックコーラス = Caco /カコ
*叫ぶ(間の手)= Grita/ グリッタ
*歌の繰り返し = Bis/ビス
(同意後:Refrāo)/ヘフラォン
*作詞 = Letra de Música / レトラ・ダ・ムジカ
*編曲 = Arranjo /アハンジョ
*構成 =Composiçāo / コンポジサォン
*譜面 = Partitura / パルチトゥーラ
*著作権 = Os Direiros de Aitor
/オス・ジレイトス・ジ・アウトール
*ミュージシャン =Músico / ムジコ
*スタッフ = Ajudante / アジュダンチ
〈続く〉
自分のこと書くのも面倒臭くなったので寄り道します。
あの続きはそのうちまた書きます。
さてこれから掲載する記事には、専門用語が沢山出ます。
そのため、まず最初は専門用語の紹介を行います。
ここでの日本語表記は翁長の勝手な独断です。
リオをヒオと言いたい人は、頭の中で変換して読んで下さい。
できるだけABC順に並べたいと思いつつ、
並びがムチャムチャになる可能性も大きいのでご了承下さい。
また常に追加でいろいろ書き加えたりしますので、
時々再度チェックして下さいね。
【サンバ用語集(1)/エスコーラの組織構成】・・・・・・・・・・・・
●Ala /アーラ
カーニバルでの行進の時のチーム内の群舞のひとかたまり。
その年のエンヘードのテーマにそって、色とりどりの様々な衣装が登場。
衣装代はピンキリ。参加者の多くはシェッキ(小切手)で数回に分けてお支払い。
各チーム25〜50前後のアーラで構成。
〈ファンダジア/Fantasiaの項も参照〉
*2000年のリオで、平均30〜35のALA数の中で
Grande RioのAlaの数はダントツの49種類でした。
*チャンピオンパレードが終了したらALAの衣装のほとんどは
会場の出口で廃棄。お持ち帰り自由です。
〈エスコーラで定番のアーラ〉
*アーラ・エスペシフィカ/Ala Especifica
*アーラ・ダス・クリアンサス/Ala das Crianças
*アーラ・ダス・バイアーナス/Ala das Baianas
*アーラ・ダス・パッシスタス/Ala das Passistas
*アーラ・ジ・コミュニダージ/Ala de Comunidade
*アーラ・ダス・コンポジトーレス/Ala das Compositores

●アーラ エスペシフィカ/Ala Especifica
特別豪華なスペシャルのアーラ。価格も高い。

SPのモシダージのスペシャル衣装
●アーラ・ダス・クリアンサス Ala das Crianças
8歳以上の子供のアーラ。
エスコーラの未来を担う重要なメンバーなので参加費は無料。
ほぼ親もバリバリのサンビスタ。
カーニバルが夜から深夜のため、未成年の子供の参加は
保護者が承認した参加許可書の所持が義務づけられている。

● アーラ・ダス・バイアーナス/ Ala das Baianas
熟年女性の元気なおばちゃんの集団。
奴隷時代の女性のロングドレスをイメージ。
黒人女性の存在と力に尊敬を込めている。
スカートの部分がかなり円錐状に膨らむ豪華絢爛な衣装。
チームでバイアーナが70名以下の場合は減点。男性は禁止。
*カーニバルでは採点のポイント

独立前のブラジル。奴隷全盛期の黒人女性の衣装。

カンドンブレのマンイ・ジ・サントの衣装。

カーニバルで回転するバイアーナ達。
●アーラ・ダス・パシスタス/Ala das Passistas
将来ピンで踊るパシスタ予備軍。
20代前後のダンスが大好きなイケてる姉ちゃんぞろい。
ここから熾烈な戦いで、ワンランク上のパシスタやハイーニャの座を争う・・・
●アーラ・ジ・コニュニダージ/Ala de Comunidade
普段からエスコーラに貢献している地元民向けの格安のアーラ。
別の名前をつけている場合もあります。
●アーラ・ダス・コンポジトーレス/Ala das Compositores
エンヘードの作詞、作曲、編曲に関わったミュージシャンや
スタッフ関係者アーラ。列の順番は後尾。
●ハイーニャ・ダ・バテリア/Rainha da Bateria
パシスタの頂点。チームで1人しか選ばれない。ダンスのレベルより知名度?
放映では確実に注目される位置なので、テレビの女優さんやモデルが多い。
とにかくかなり美人で、バッチリ踊れる人じゃないとダメ。
お尻と胸と脂肪吸引など身体の整形率も高い。

グランジ・リオのハイーニャ・ダ・バテリア
●ミス・シンパチア/Miss Simpatia
親しみやすい愛されキャラの若手新人パシスタ。
写真うつりの良さと笑顔と太ももが決めて。
シンパチアはチーム内から選ばれる傾向が強い。
●マドリーニャ/Madrinha
エスコーラの母的存在のパシスタ。
露出系のタンガではなく、落ち着いたドレスなど着用。
●アルモニア/Harmonia
カーニバルに出場しているエスコーラのエンヘードが、テーマにそったハーモニーか、
歌や歌詞も含めて、全体のバランスを考える部署。*カーニバルでは採点のポイント。
カーニバルの最中は、アーラやアレゴリアの横にそって歩いて盛り上げる役。
「歌え〜!」「さっさと歩け〜!」「ちゃんと並べ!」と全体の構成のまとめ役。
チームのタイムキーパーも行っており、邪魔なカメラマンを追っ払ったりもする。
〈カーニバルの採点基準も参照〉
●アレゴリア/Alegoria
カーニバルに欠かせないド派手な山車。各チーム大小6〜8台が出ます。
この数より少なかっり、多かったりしたら減点対象。
手押しがルールなので、各20〜30人が後ろで押しています。
発電機など積んで、コンピューター制御のレーザー光線や紙ふぶき、動く仕掛けも。
かかる経費は1台につき3万ドルから20万ドル以上超えも。
*カーニバルでは採点のポイント。
〈バハカォン/BARRACĀOの項、カーニバルの採点基準の項も参照〉

●カーホ/Carro
アレゴリアと同じ意味。
●アブレ・アーラ/Abre-Alas
コミソンの後に先頭に出て来るアレゴリア。
チーム名やチームのシンボルを一番豪華に見せる。
話題性も高く、資金をかけて総力を結集させている。
●エスコーラ/Escola
直訳では一般的な教育施設の学校の意味。
しかし、サンバチームはいわゆる通常の学校教育施設としての「学校組織」ではなく
「サンバ共同体」のようなもの。 そもそもは町内の隣人が集まった町内会チームで、
サッカーの応援団をきっかけにチームを結成する場合も多く、後、だんだん巨大化し、
カーニバルのチームとして発展していきました。
*エスコーラの正式名称の頭についている文字の意味
*Grêmio/グレミオ = 団体、クラブ
*Recreativo/ヘクレアチーボ = 娯楽、気晴らし
*Cultural /クルトゥラウ = 文化
*Escola/エスコーラ = 学校
*Samba/サンバ = サンバ
*Social/ソシアウ = 社会の、社交的な
*Sociedade/ソシエダージ = 社会、団体、群、協会、会社
*Associaçāo/アソシアサォン = 協会、組合、連合
*G.R.E.S = Grêmio Recreativo Escola Samba
*G.R.C.S = Grêmio Recreativo Cultural Social
*G.R.C.E.S = Grêmio Recreativo Cultural Escola Samba
*G.R.S.C.E.S = Grêmio Recreativo Social Cultural Escola Samba
*G.R.C.S.E.S = Grêmio Recreativo Cultural Social Escola Samba
*A.C.S.E.S = Associaçāo Cultural Social Escola Samba
*S.C = Sociedade Cultural
*S.E.S = Sociedade Escola Samba
●ブティッキ /Botique
クァドラの一角にある、エスコーラ関連のグッズを販売している店。
Tシャツ、シャツ、ジャンパー、ジャージ、コップ、シール、CD、DVDなど。
チームによってはワンピースやバッグ、時計などもある。
マンゲイラのブティッキは有名。商品もかなり充実している。
*Tシャツ =カミゼッタ/ Camiseta
*シャツ = カミーザ/Camisa
*ジャージ = モレトン/Moleton
*ジャンパー =
*ワンピース =
*キャミソール =
*靴下 = メイア/Meia
*大きい = グランジ/Grande
*小さい = ペケーノ/Pequeno
*コップ = コッポ/Copo
*ビールジョッキ = カネカォン/CanecāO
*シール =
*ポシェット =
*時計 = ヘロジオ/Relógio
*雑誌 = ヘビスタ/Revista、書籍 = リブロ/Livro
*CD、DVD =セーデー,デーブィデー
【売店でのちょっとした会話】
*他のはありませんか?= Nāo tenho outras?
*他の色はありませんか?= Nāo tenho outra cor?
*これ(あれ)を見せて下さい。= Deixe ver esse(ali)
*試着してもいいですか?= Posso prova?
*お釣りをまだ受け取っていません。= Ainda nāo trocado
*ここが汚れています。= Aqui tá sujo
*交換して下さい。= Porfavor troca.
*最高に気にいりました!= Gostei muito
*もう一つありませんか?= Tenho mais uma?
*かなり買わない限り、エスコーラはほとんど割引しませんので
数個買っただけで値引きしないように。この売り上げが活動資金。
●エヴォルソン/Evolçāo
カーニバルに出場しているエスコーラが、
エンヘードにそって盛り上がっているかどうか。
参加者が唄を歌っているか?笑顔か?
ダンスの飛び跳ね具合などパートチェック。
カーニバルの採点のポイント。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉
●デスタッカ、デスタッキ/Destaca、Destaque
注目される位置。
アレゴリアの上にいる豪華絢爛な衣装の人。
本番当日はクレーンをつかってカゴでつり上げる。

*アレグリア/Alegria = 楽しむ、歓喜
* クリマ /Clima = 場面、シーン
*プーロ/ Puro = 飛びはねること。
*ピポカ/Pipoca (隠語)
= ポップコーンがはじけるような群衆の盛り上がり。
* ヴィーラ/Vira =ぐるぐる回る
*コレオグラフィア/Copeografia = 振り付け
*踊れないヤツ = ペ・ドゥーロ/Pé Dulo
*足の動きがびっこ = マンカール/Mancar
*ノリが悪いヤツ = カラ・ドゥーロ/Cara Dulo
*ビョーキっぽいヤツ = Cカラ・ドエンサ/ara Doença
*ボ〜っとしている人 =フォイ・ビアジャンド/ Foi Viajando
(ちょっと精神だけが旅行しちゃった)
*薬物でイッちゃったヤツ = カラ・ビアジャンド/Cara Viajando
(精神がもう遠い所に旅行しちゃってる)
*間抜けなヤツ = カラ・ブーホ/Cara Burro
*最悪にヤなヤツ=カラ・ブンダ(ケツみたいな顔)/Cara Bunda
●エンサイオ/Ensaio
練習。クァドラで主に週末の夜に始まります。
間際になると週に3〜4回は行っています。
リオは土曜日。サンパウロは日曜日。
数百円の入場料を払う。チームの活動経費。
バテリアやバイアーナ、アーラ・ダス・クリアンサス(子供)は無料。
観覧に便利や特別席(Camarote)を追加料金で用意してもらうことも可能。
写真や映像も撮り放題。椅子も確保できて楽。
【告知】
●Ensaio Tecnico /エンサイオ・テクニコ=サンボドロモで実地練習
●Ensaio Geral/エンサイオ・ジェラル=クァドラでの全体練習
●Ensaio Cada Parte/エンサイオ・カダ・パルチ= 各パート練習
●Ensaio Na Rua /エンサイオ・ナ・フア=路上で歩きながらの練習
【感想】
●Ensaio Pesado /エサイオ・ペザード = きつい練習
●Ensaio Pesadāo /エンサイオ・ペザダォン= さらにきつい練習
●Ensaio Pesado de Mais /エンサイオ・ペザダォン・ジ・マイス
=あり得ないぐらいの滅茶滅茶厳しい練習
●Ensaio Bravo /エンサイオ・ブラーボ= 真剣勝負な練習
●Ensaio Pobre/エンサイオ・ポブレ = 人数が少なかった最低な練習
●Ensaio Fraco /エンサイオ・フラッコ= 盛り上がりに欠けた練習
●Ensaio Nāo Valor /エンサイオ・ナォン・バーレ
=(怒られて?)面白くなかった練習
●クァドラ/Quadra
サンバチーム、エスコーラの本拠地。
事務所、練習場所、バテリアやPA置き場、ステージ、
作業場、トイレ、台所、バールなどが併設されている。
高架下、倉庫、工場、駐車場などを使用したり広大な敷地に新設。
チームの巨大化に伴い騒音問題も深刻で、新規の住民と騒音裁判を抱え
引っ越しをするチームも。交通の不便な場所が多い。
市に公式に登録されたら固定資産税は免除される。
そのため金持ちの免税手段で使用されるが、利用価値はお互い様なので良い。
基礎工事のさいに、チームのオリシャの供物が敷地のどこかに
埋められている場合もある。どのオリシャかは色で表わしている。
*赤 = Xango =稲妻、戦争と太鼓のコントロール、男性美
Yansā = 風、戦う女性、女性美、官能的
*青 = Ogum = 戦い、軍神、戦略、秩序
*白 =Oxalá = 全知全能、偉大さ、リーダー、幸福
●コミッソン・ジ・フレンチ/Comissāo de Frente
チームの一番先頭に登場。
チームを優雅に会場全体に紹介する役目。
最近は豪華な衣装に独特な振り付けやパフォーマンス度が急激にアップ。
「おお〜!」と言わせる注目度が大変に高い一大スペクタル。
背の高いスポーツ選手や、サーカスなどの芸人を起用し
プロの振り付け師が指導する。たいていは別の場所で練習している。
*カーニバルの採点のポイントともなっています。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉

*振り付け = コレオグラフィア/Coreografia
*パフォーマンス = 演目/Perfomance
*エスペタクル = 光景、景色、見せ物/Espetáclo
*ブリンカデイラ = 遊び、冗談、おふざけ/Brincadeira
*アクロバット = 超人技/Acrobarico
*サーカス = Circo
●コンジュント/Conjunto
エヴォルソンがパートチェックなので、
これはエスコーラのエンヘードにそった全体のバランス。
パート別でエヴォルソンが良くても、テーマ全体から見て、唄の内容から見て
合っているかどうかをチェック。だた元気なだけでもダメなのである。
*カーニバルの採点のポイント。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉
●コンポネンチス/Componentes
カーニバルに出場するチームの参加人数総数。
1チームでだいたい2千5百人から4千5百人が出場。2千人以下減点となる。
200名以下のバテリア、70名以下のバイアーナも減点。
最近はテレビの録画で画面を停止させて、いちいち数をちゃんと数えている。
〈カーニバルの採点基準の項も参照〉
●コンポジトーレス/Compositores
エンヘードに関する作曲家のグループやミュージシャンやスタッフ。
主にメロディと唄の部分を担当している。
*作曲 =Compoi Musica /コンポイ・ムジカ
*旋律 =Melodia/メロディア
*歌 = CANTA /カンタ
*男性歌手= Cantor/span>/カントール
*女性歌手=Cantora/カントーラ
*サンバ歌手(!)= Puxador/プシャドール
Puxaが引っ張るの意味。チームを歌で引っ張ること。
*サンバ歌手(2)= Interprete/インタープレッチ
*バックコーラス = Caco /カコ
*叫ぶ(間の手)= Grita/ グリッタ
*歌の繰り返し = Bis/ビス
(同意後:Refrāo)/ヘフラォン
*作詞 = Letra de Música / レトラ・ダ・ムジカ
*編曲 = Arranjo /アハンジョ
*構成 =Composiçāo / コンポジサォン
*譜面 = Partitura / パルチトゥーラ
*著作権 = Os Direiros de Aitor
/オス・ジレイトス・ジ・アウトール
*ミュージシャン =Músico / ムジコ
*スタッフ = Ajudante / アジュダンチ
〈続く〉
Posted by BBB SAMBA OKINAWA at 20:25│Comments(0)
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